こんにちは、億持ってない億男です。
今回は「年功序列」についてお話ししたいと思います。
年功序列…聞いたことはあるし、なんとなくだけど知っているような気がする…けど、何って聞かれると答えづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今更、人に聞けない！年功序列制度の概要やメリット・デメリット、そして廃止する企業が増えている現状について解説します。
年功序列ってどんな制度?
年功序列（ねんこうじょれつ）は、日本の企業文化のひとつとして、歴史を持つ人事制度のことです。
年功序列では、社員の給与や昇進を主に勤務年数や年齢に基づいて決定するというもの。つまり長く勤めていて年齢が高い人がお給料が高いということです。
会社によっては、年齢や勤続年数が増えると、自動的に昇給や昇進が行われるというケースもあり、経験を積んだ社員が安定的にキャリアを築ける仕組みとなっています。ここに役職ごとの報酬も加わって、同期同士でも差がつくというものです。
年功序列だからといって、同じ年齢だからお給料も同じというわけではありません。
この制度は、高度経済成長期に導入され始めたと言われています。長く勤めれば安定しているという制度は、社員のモチベーションの維持、企業全体の成長を支える重要な役割を果たしました。
年功序列のメリットとデメリット
なんとなく年功序列に良いイメージを持っていない人もいるかもしれませんが、年功序列にはメリットもあります。
年功序列のメリット
まず、年功序列制度を採用することで、社員は長期的なキャリアプランを描きやすく、将来の収入やポジションについての見通しが立てやすくなります。これにより、長期間にわたり安定して働く意欲が高まります。
また、社内の調和と言う点でも 年功序列制度はメリットがあります。先輩社員が後輩社員を指導する文化が根付きやすくなります。
勤続年数が長くなるほど昇給や昇進が見込まれるため、社員のモチベーションが維持されやすくなります。特に若い社員にとっては、努力をすれば出世もできるし将来の生活の安定も見込めるというメリットがあります。
一方で、年功序列にはデメリットも存在します。
年功序列のデメリット
年功序列のデメリットは能力に応じた報酬を期待できないという点です。 年功序列では、個々の能力や成果より年齢や勤続年数が重視される傾向があるため、優秀な若手社員が十分に評価されないことがあります。有能な若手のモチベーションの低下に繋がり離職率が高まるリスクがあります。
また、年齢や勤続年数による昇進が主となるため、社内改革がしにくく、新しいアイデアや変革が生まれにくくなります。
そして、企業にとっては勤続年数が長い社員の給与が高くなると、人件費負担が増加します。特に経営が厳しい企業にとって、このコストが企業経営の大きな負担となります。
年功序列を廃止する企業が出てきているって本当?
近年、多年功序列を見直し、能力主義に移行する動きが広がっています。友人な若手社員の能力を評価し、柔軟な働き方を導入する企業が増えています。
まず、グローバル競争が激化する中で、企業はより迅速に社会の変化に対応しなければならないため、柔軟な対応がしにくい年功序列制度は適応力を欠くと考えられています。企業は、優秀な人材を早期に発掘し、適材適所に配置しなければならないため、年功序列より能力主義に傾いています。
また、若い世代ほど、成果や能力に基づいた評価と報酬を求める傾向が強くなっています。年功序列制度では、若手は優秀でもお給料は少ないということになりますので、こうした和手からの期待に応えることが難しくなります。
年齢を問わず、優秀な人材が必要な企業ほど、成果主義やフラットな組織構造を採用し、能力を持った人材の活躍の場を広げようとしています。
さらに、IT技術の進化やインターネットの普及で若手の力がより必要とされる世の中になっているのも一因です。
年功序列ではなく、年齢や勤続年数に関係なく個々の能力に応じた報酬と評価がされるようになっています。これは、若手だけでなくすでに現場で活躍している人にとっても、報酬を増やす大きなチャンスと言うことができます。
まとめ
年功序列は、安定したキャリアパスや社内の調和をもたらす一方で、優秀な人材を逃してしまうといったデメリットもあります。最近では、同一労働同一賃金という考え方が定着し、年功序列は廃止される傾向があります。年齢や勤続年数ではなく、個々の能力や成果に基づいた評価制度を導入する動きが加速しています。
年功序列が過去の物になりつつある今、自分の能力を正しく評価して貰えるように努力をすれば、その分だけ報酬という形になって報われる時代が近づいているともいえます。