こんばんは、億持ってない億男です。
車を生活の足として使っている人や、運送業の方にとって変動するガソリンの価格は家計や経営に大きく影響する要素の一つです。
また、普段は車に乗らないという人でも旅行や出張で飛行機を使うときに、ガソリン価格の変動分が燃油サーチャージとして上乗せされることもあります。
見える形でも、そして、見えない形でも生活に影響するガソリン価格ですが、新型コロナ渦にある今、ガソリン価格が上昇しているのです。
その原因や今後の展望はどうなっているのでしょうか。
ガソリン価格が上昇している
2021年7月7日時点でのレギュラーガソリンの現金小売価格の平均は、1リットルあたり157.5円となかなかのお値段・・・。
安いときは1リッター100円程度だった時代もありましたから、今のガソリン価格がかなり高くなっていることは言うまでもありません。
新型コロナの影響があると言われているガソリン価格の高騰ですが、新型コロナが猛威を振るい世界的に新型コロナでの自粛ムードが高まっていた昨年は、実はガソリン価格が下落していました。
ですが、それからガソリン価格がじわじわと上がり続けており、今は2018年以来の高値となっています。中には1リッターあたり160円を超えている場所もあるとか。できれば安い方が嬉しいガソリン価格ですが、高値で推移しているのは原油価格の上昇が原因です。
原油価格が上昇している理由とは
ガソリン価格が上がる理由は原油価格が上がっているから・・・なのですが、その原油価格が上がる理由はとても複雑です。もちろん、ひとつだけ理由ではないのですが、今、原油価格が大きく上昇している理由の一つが「コロナからの脱却」にあるといいます。
新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、外国では規制が解除され徐々にコロナ前の日常が戻りつつあります。日本ではオリンピック前に東京に緊急事態宣言が出されて未だにコロナ渦ではありますが、それでも菅政権が目標としていた「1日100万回接種」はあっという間に達成されており、ワクチンはどんどん進んでいます。
そんな中で期待されるのが旅行などの需要の回復です。
昨年までは、移動制限で需要が下がっていた原油を産油国は減産していました。ですが、ここにきて予想より早く旅行需要が回復してきた影響で、原油価格が上昇しているというのです。
世界的な旅行需要の回復の勢いはかなりのもので、コロナ前の2019年を大きく上回る需要があると予想されています。
つまり、新型コロナウイルスの影響で需要が下がっていた原油が、今、旅行需要などで需要が上がったことで原油価格が上がったというわけです。
新型コロナウイルスはこんな形でも私達に影響を与えているのですね。
これから原油価格はどうなっていくの?
原油の需要が高まっているなら、量を増やせばいい・・・そうすればガソリン価格も落ち着くはずです。
急激な原油需要に対応するため、産油国で作られるOPECプラスは今まで新型コロナウイルスの影響で協調減産をしていたのですが、それを緩和する議論をしていました。
ですが、7月5日に閣僚級会合は不調に終わり・・・そこからさらに原油価格が高騰してしまったのです。
家計を預かる物としては「いいから早く増産してよね」と言いたくなるわけですが、産油国の思惑などもあるのでしょう。増産がいつになるのかは未だに不透明な状態が続いています。
つまり、増産が決定して原油価格が下がるのか、ますます高騰してしまうのか今は解らない状態ということです。
節約のためにできることは?
原油価格を個人の力でどうにかすることは出来ませんから、ガソリン価格が高い間少しでもガソリンの使用量を減らすよう努力するしかありません。
自動車を持っている人にとってガソリンは必需品ですが、できるだけエコ運転を心がけること。タイヤの空気圧やオイル点検をこまめにすること。そして、公共の交通機関などを利用することなど、出来ることがないわけではありませんが、やはり下がるのを待つしかないという状況です。
夏の行楽シーズンに向けて、そして、新型コロナウイルスの感染対策として有効な移動手段の自動車ですが、しばらくはガソリン価格の関係で悩ましい日々が続くかもしれません。
まとめ
今回は、ガソリン価格が2018年以来の高値水準になっている事情についてのお話でしたがいかがでしたか?
ご存じのとおり、ガソリン価格は原油価格と連動して常に変動しており、家計や会社の経営にとって不確定要素のひとつです。新型コロナ渦で減産していた原油ですが、ワクチン接種が進み旅行需要が回復してきた影響もあって、上昇が続いています。
原油の増産が決まればガソリン価格も落ち着いてくるでしょうから、それまでの間は節約を心がけるほか対処法はなさそうです。