こんばんは、億持ってない億男です。
新型コロナウイルスに翻弄される日々ももう1年が経過し、いろんなことが解ってきました。新型コロナ慣れしてしまったという声もありますが、この一年、本当に大変だったという方も少なくないはずです。
定額給付金や持続化給付金、雇用調整助成金の拡充といった制度もありましたが、それでもなお、コロナのせいで経済的に苦しいという人は少なくありません。
そんな中で気になるニュースがありました。給与買取りというシステムを無許可でしていた会社の社長が逮捕されたというのです。
給与買取り”ファクタリング”とは?
給与買取り･･･給与ファクタリングと呼ばれるサービスの、将来もらえるはずの給与を債権と捉えて、それを買い取って今すぐ現金にする形でお金を貸すというものです。
そもそもファクタリングというものは、債権を期日前に買い取って、一定の手数料を徴収するというサービスです。これを個人がもらえるお給料にターゲットを絞って貸し付けているのが給与ファクタリングです。
お給料をもらえることは決まっているけど、今すぐ、手元に現金が必要という人がターゲット。新型コロナ渦で経済的に困っている人に向けてこのファクタリングを違法に行っていた業者がいるのです。
ファクタリングそのものが違法かといわれると、そこはグレー。ですが、ファクタリングは立派な貸金業ですから届け出が必要ですし、法廷利息を守った上でのサービスの展開をする必要があります。
今回、逮捕されている面々は、その許可を取っていなかったり、利息が違法だったというものです。
逮捕送検された｢日本強運堂｣では、1200人に対して1億円あまりを貸し付けて1億6000万円を回収したのだとか･･･。(参考:「給与買い取り」東京の会社社長ら５人逮捕 “無登録で貸金業”https://news.yahoo.co.jp/articles/86e8d2a15ce16d02bec97b76a20cd28eceaa225f
)
許可を取っていない上に利息も違法だったのでしょう。
新型コロナの感染拡大で困っている人も中にはかなり含まれていたはず･･･人のピンチにつけ込むようなやり方はとても悪質です。
金融庁からも注意喚起がされている
給与ファクタリングに関しては、給与の買取りをうたった違法な貸金業者に注意するよう注目喚起がされています。
中には｢利息が高いよなぁ｣と思ったとしても、今すぐに現金が必要とか、生活するお金がなくて仕方なく給与ファクタリングを利用したという方もいたかもしれません。
中には、年率換算で数百～千数百％というとんでもない利息を取っていた給与ファクタリングの業者もいたそうですし、取り立ても違法で暴力的だったという報告もあるそうです。
生活の為･･･背に腹は変えられないとしても高額な利息を支払っていてはますます生活は苦しくなりますし、暴力的な取り立てをされると平穏な生活を送れなくなってしまいます。
どうしても苦しいときは行政サービスを頼りましょう
どうしても生活が苦しい･･･中には｢食べるものがない｣という現実に直面している方もいらっしゃるはず。新型コロナの影響で生活が苦しい時に、違法性のあるファクタリングやヤミ金に手を出しても問題は解決しません。
生活が苦しいなら、緊急小口資金や生活福祉資金貸付制度の貸付の制度を利用するという手もあります。緊急小口資金も生活福祉資金貸付も金利はゼロ。もちろん返還しなければなりませんが、1年は据え置き期間もありますので生活を立て直すきっかけにすることができます。もちろん、行政サービスですから安心して申し込むことができます。緊急小口資金や生活福祉金は信用情報に関係なく借り入れができますので｢ブラックなんだよね｣という方でもまずは相談してみるといいでしょう。
他にも、生活困窮に向けた炊き出しやフードバンクの利用という方法もありますし、各金融機関でも新型コロナウイルスの影響を受けた人に向けた貸付のサービスがあります。
新型コロナウイルスの影響は決して小さくありませんでしたが、こうした様々なサービスを利用できるのです。
まとめ
今回は、将来貰える給与を買い取るという給与ファクタリングについてご紹介しました。違法に給与ファクタリングをしていた業者が摘発されたという事件もありましたし、給与ファクタリングに関しては金融庁からの注意喚起もされています。
被害者の中には、生活のために仕方なく･･･という方もいらっしゃったと思うのですが、高金利で給与を売ってしまったら、ますます生活が苦しくなってしまいます。
困っているなら、緊急小口資金や生活福祉金の貸し付けや金融機関貸し付け制度、フードバンクの利用などを利用するのがベター。決して違法な給与ファクタリングに手をだすことがないようにしましょう。