こんにちは、億持ってない億男です。
円預金しかしたことない人にとって、投資と聞くとハイリスクハイリターンというイメージが強いと思いますが、リスクの低い金融商品も存在します。
債券についての概要やメリットやデメリット、特に外国債券の資産運用としての方法を取り扱って説明させていただきます。
債券とは
債券は国・地方自治体・民間企業などが資金調達をするために発行する有価証券で、お金を発行体に貸し、その間利益を受け取るという仕組みです。
発行元は、元本の返済と利息の支払を約束し、元本保証がありますので、リスクが低く利息もあるためメリットになります。期間は1年から30年のものもあり幅広く取り扱われています。
債券には種類があり、日本の国際、地方公共債、社債、外国債券などがあり、日本国際だと0.05%から0.3%程度、社債だと1%から2%程度、外国債だと1%から4%程度の金利があります。
日本の大手銀行の金利が0.02%から0.05%と考えると収益を得られることができます。
外国債券の種類
外国債券には、購入時の払い込みや利子、償還時の受け取る通貨によって種類が異なります。大きく3種類に分類できるためこちらでご紹介します。
・外貨建て債券
外貨建て債券は、日本円以外の通貨(外国の通貨)で購入時の債券の元本の払い込みや利子、償還時の受け取りが行われる債券の事を指し、外貨建て債券では、高い金利を受け取れるのが魅力的な商品です。
この種類の債券には、社債や政府保証債などがあり、米ドル、ユーロ、豪ドルなどがあります。
・円貨建て債券
円貨建て債券は、購入時の債券の元本の払い込みや利子、償還時の受け取りを外貨ではなく日本円の通貨で行われる債券で、外貨建てではないので、為替のリスクがないのが特徴的な商品です。為替リスクについては後述します。
・二重通貨建て債券
二重通貨建て債券は、購入時の元本の払い込みや利子、償還時の受け取りを2種類の通貨で行われる商品で、為替差益を受け取れてなおかつ、為替リスクの損失を軽減することができます。
元本の払い込み、償還時の受け取りは外貨、利子のみを日本円という債券や、元本の払い込、償還時の受け取りは日本円、利子のみを外貨、という債券があります。
外国債券の魅力
外国債券と聞くと、日本国債よりも難しいのではないかと感じることもあると思いますが、証券会社のホームページで債券を検索すると、Amazonやスターバックスといった私たちに馴染み深い企業が発行する債券もあり、楽しく投資ができます。
それでは、外国債券にはどのような魅力があるのでしょうか?
1.日本国債に比べて高い金利
日本は長い期間、低金利が続いていましたが、その日本の金利よりも他国の金利のほうが高い国が多く、その金利を受け取れる点は魅力的なポイントのひとつでしょう。
各国の中央銀行によると、ロシアでは7.25%、ブラジルでは6.50%、インドでは5.75%、中国では4.35%と金利が日本よりも圧倒的に高いです。(2019年7月29日時点)
2.為替差益を受け取れる
外国債券を購入後、為替相場が円安になった場合に、金利や売却益を受け取る際に、為替差益を得る可能性があります。
例えば、外国債券購入時が1米ドル=100円だったとすると、1ドル90円になった場合ドルの価値が高くなるため「円高」の状態であることに対し、1ドル110円になった場合ドルの価値が低くなるため「円安」の状態となります。
円高になった際には為替による損失が生じますが、円安になった場合は為替差益を狙うことができるためメリットとなります。
ただ、為替の予測が円高になるのか、円安になるのか未来はわからないため、どれくらい円高になったら損失が起きるかをあらかじめ想定しておくことが大切です。また、リーマンショックのような大きな経済的に大きな変化が起きた場合、円高になる可能性も高く、あらかじめ損失の予測を立てておきましょう。
3.分散投資をしてリスクを抑える
外国債券だけ1点に集中して投資をした場合、リーマンショックのような経済艇な大きな変化が起きた場合大きな損失につながる可能性が高くなります。
そのため、外国債券だけではなく、日本国債や社債なども購入して分散をさせておくことで、ひとつの債券の価値が下がっても他の債券の価値は一定、もしくは上昇した場合、投資の利益は大きなマイナスにはなりません。
運用の注意点
高い金利や為替差益が出る可能性もあり、魅力的な商品である外国債券ですが、リスクもあります。
・信用リスク
債券の期限、利息や償還時の金額はあらかじめ決められていますが、しっかりと支払が行われるかは発行体の信用によります。
発行体の経営状況や、大きな経済の変化、財務状況の悪化によって破綻した時に、利息や償還金の全額、もしくは一部が支払われない可能性があります。このことを信用リスクと言い、信用リスクを判断するためには、格付けランクというものがありますので、参考にしてみてください。
・為替変動リスク
先ほどご紹介した円安・円高はメリットとデメリットが表裏一体となっており、為替レートによっては利益もしくは損失が生じる場合があります。
為替の動向だけではなく、なぜ為替が変化したのかをしっかりと情報を確認するようにしましょう。