こんにちは、億持ってない億男です。
このブログでも、計画的な貯蓄と万が一の時の備えを両立できるとしてオススメしている積立型保険ですが、積立型の保険には「祝い金」や「一時金」があるものがあります。積立型の保険といえば、無事に満期を迎えたときや、万が一の時にお金がもらえる保険ですが、祝い金や一時金とはなんなのでしょうか。
1.積立型の保険の「祝い金」や「一時金」ってなに
積立型の保険といえば、生命保険や学資保険、個人年金保険などがそれに当たります。満期に向けて保険料を納めていれば、満期の時や万が一の時に保険金が貰えるというものです。
支払いの期間が長いものが多く、解約した場合のデメリットや返戻率の問題、自分のお金なのに、受け取るまでは自由に使えないというデメリットもありますが、その反面、計画的な資金計画にとても適していますし、万が一に備えつつ貯蓄もできる保険商品として知られています。中には、返戻率が100%を超えるものもありますから、契約内容や支払い方法によっては、定期預金よりお得で安心度が高いというメリットもあります。
そんな積立型の保険ですが、保険金や満期金以外に「祝い金」「一時金」が支払われるタイプの積立型の保険もあります。
この「祝い金」や「一時金」とは、満期前に積立てられている保険金の一部が支給されるというものです。ですので、満期金とは違います。金額も満期金より少額ということが多く、学資保険などでよく見られます。
学資保険の祝い金は、進学のタイミングに設定されていることがおおく、満期は子供が大学受験をするタイミングだけど、その前の高校受験のときにも少しお金が貰える…というもの。これが、「祝い金」や「一時金」と呼ばれるものです。
「祝い金」や「一時金」の有無は、契約時に解るので、いつ、どのくらいの「祝い金」や「一時金」を貰えるのかは事前に解っています。
資金を計画的に貯蓄して使うことができる「祝い金」や「一時金」があるタイプの積立型の保険もたくさん展開されています。
2.「祝い金」や「一時金」を貰うメリットとデメリット
あれば嬉しい「祝い金」や「一時金」。お金が必要なタイミングで保険金から貰えると資金計画が立てやすく、ゆとりあるマネープランを立てて生涯設計をできるというメリットがあります。
特に、いつお金がかるかがあらかじめ分かっている子供も進学に備える学資保険では、一時金はあれば嬉しいものです。
ですが、「祝い金」や「一時金」にはちょっとしたデメリットもあります。
返戻率が100%を超えることもある積立型の保険ですが、保険料も含まれているのになぜ返戻率が100%を超えることがあるのでしょうか。保険料が含まれているとしたら、満期金より総支払額の方が高くても不思議ではありませんよね。
その秘密…それは、積立金には運用資産としての価値があり、利息のようなものがつくからです。
積立型の保険で積立られる金額は多いものだと数百万円という大金になります。そして、保険期間も10年以上というケースが多い為、運用資産としての価値があるのです。実際に、返戻率を上げるポイントとして「早く支払いを終える」「まとめて支払う」という方法があるのですが、これも運用資産としての価値を上げるためのポイントなのです。
つまり、よりたくさんの積立金を長い期間預けておくと、返戻率が上がってお得ということです。
となると…、気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、「祝い金」や「一時金」を受け取ると積立ている保険金の総額が減ってしまうため、返戻率が下がる傾向があるのです。これは、お金に運用資産としての価値がある以上、仕方のないことです。銀行預金だって、たくさん口座にお金を預けているほうが、利子がたくさん貰えますよね。それと同じようなものです。
計画的にお金を使うこと…という面で見れば、とてもありがたい「祝い金」や「一時金」ですが、返戻率のことを考えるとちょっとだけデメリットがあります。
積立型の保険の中には、「祝い金」や「一時金」が設定されていても、受け取らずにキープできるものもあります。「祝い金」や「一時金」を貰うタイミングで、差し当たって急を要していない場合は、「祝い金」や「一時金」をそのままにして置いて、満期のときに一気に受け取るという方法も選択できます。
計画的な貯蓄と万が一のときの安心を兼ねそなえた積立型の保険ですが、満期前に保険金の一部を受け取れる「祝い金」や「一時金」というシステムがあります。
計画的にお金を貯めて、必要な時に使うという観点からみてもとても有意義なものですが、返戻率という側面からは、多少のデメリットもあります。返戻率を取るか、「祝い金」や「一時金」をとるかは一概にどちらがいいとは断言できません。自分のマネープランや資金の状況をよく検討してうまく利用していきましょう。