こんばんは、億持ってない億男です。
テレワークが進でいるし、この際、郊外に広々とした一戸建てを購入したいなぁ。なんて思っている方もいらっしゃるかもしれません。
テレワークの拡大で、のんびりとした郊外に家を買う動きは外国でも同じ・・・アメリカでの住宅需要の高まりで木材価格が高騰しているウッドショックについてもこのブログでお知らせしました。
「せっかく郊外に住むなら一戸建てが欲しい」と考える方も多いかと思います。もちろん選択肢として決して悪いものではありません。ですが、郊外の一戸建てを「売りたいな」と考えた時に、購入時に比べて価格が安くなりやすいという落とし穴があるんです。
郊外の一戸建ては資産価値が低い?
「のんびりとした郊外の一戸建てで自然の中で静かに暮らしたい」
「テレワークだし、遠くてもいい」
という方もこの1年で増えたことでしょう。
都会とは違って、ゆったりとした郊外は人も少なくて自然が多く景観も良くて良いことだらけのように思えます。もちろん、郊外に住むメリットもたくさんあるのですが、もし「いつかは家を売って・・・」と考えているなら、慎重に物件を選んだ方がいいでしょう。
というのも、郊外の一戸建ては資産価値が低くなりやすいからです。
家の価値は減価償却で減っていく
減価償却という言葉をご存じでしょうか?
家などの価値は、時間の経過とともに減っていくんです。というのも、家は時間が経過すれば当然ですが、一定の劣化をすることになります。どんなにお金をかけて豪華にした家でもそれは同じ。
減価償却から逃れる事はできないのです。売却の時には、土地の価格と建物の価値で売却価格が決まるのですが、そのさいにもめ、減価償却を考えて価格が設定されるのです。
木造住宅の場合、減価償却を求める方式は次のようになります。
減価償却費=建物部分の取得価額×0.9 ×償却率×経過年数
です。
どんなにお金をかけてこだわって建てた家でも減価償却で毎年価値が減っていくのです。
郊外の一戸建ては土地の価格の価値が低くなりがち
郊外の一戸建てを購入する場合、都心に比べて土地の価格が安いため「その分、家を豪華にしよう」ということもありますよね。都市部の戸建て住宅より庭が広く、そして、住宅もこだわって建てることができるのは確かに大きな魅力です。
ですが先ほど、ご紹介したとおり家の価値は年々減っていくもの。その反面、土地の価格はもちろん上下はしますが、時間の経過で必ず下がるというものではありません。下がることもあるでしょうが、上がることもある・・・。少なくとも下がることが決まっているということはないわけです。
ですが、郊外の一戸建ての場合、土地の価値が元々低い場合が多く「建物の価値が下がった」場合に、土地の価格のみとなった場合に「売却価格が低くなり安い」のです。
場所によっては開発されて土地の価格があがる事もあるでしょうけど、こればかりは時の運。つまり、郊外の一戸建ては、年々価値が下がっていく建物の減価償却によって「売却価格」が低くなることがあるんです。
もちろん、売るつもりはない!ずっと住んでいるつもりだという方もいらっしゃるでしょうから、郊外の一戸建てがリスクばかりというわけではありません。また、郊外でも需要がある場合や開発された住宅地、国道の近くという場合などは資産価値が認められる物件ももちろんあります。
ですが、建物の価値は年々減っていくということを念頭に置いた上で購入し人生設計をするようにしましょう。
体験談 郊外の一戸建ての査定額がびっくり価格だった!
ある方が郊外の一戸建てを売却しようとしたときの体験談です。
「築32年になる実家を売却しようとしたときのことです。建物は手入れされていて綺麗な状態で今でも住めるクオリティ。土地は70坪程度・・・ただ、郊外の一戸建てで開発された住宅地ではないという場所でした。
父が購入したときには、4000万のローンを組んでいたそうですが、査定に出したところ査定額が650万円でした。
1000万くらいの価値はあるんじゃないかと思っていたのでびっくり。複数の不動産会社に査定して貰いましたがどこも似たようなものでした。」
とこういうケースもあるのですね。
郊外の一戸建てでも開発された住宅地だったり、国道に近い場所、駅から徒歩圏内であれば、高く売却できるケースもあるそう。不動産価格はケースバイケースですが、購入する時には安さだけで飛びつかずにしっかりと考えた方がよさそうですね。
まとめ
今回は、郊外の一戸建てを買うリスクのひとつと言える減価償却についてご紹介しました。
建物の価値は年々減っていくもの・・・土地の価値が上がりにくく需要が少ない郊外の一戸建ての場合、配慮時に価格が極端に安くなるケースもあります。
購入時には売却するのかしないのかなどをよく考えた方がよさそうです。