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備蓄米の放出でお米は安くなる?令和の米騒動について解説します

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こんにちは、億持ってない億男です。

「令和の米騒動」と言われている昨今のお米不足と価格の高騰。今は、スーパーに行くとお米が売られていますが、価格は以前より高くなった印象があります。

5キロで4000円を超える価格のお米もあるようで、SNSを見ていると「お米が高くて辛い」という投稿が数多く見られます。お米は主食ですから値上がりは家計に響くもの。

令和の米騒動については、以前も一度、この部録でご紹介しました。今回は、この令和の米騒動の続報とも言える「政府の備蓄米の放出」についてお話ししたいと思います。備蓄米を放出したらお米は安くなるのでしょうか。

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日本政府の備蓄米とは?

備蓄米とは、国が保管している「いざという時のため」のお米です。凶作などに備えて保管されています。これを「政府備蓄米」といいます。天候不良でお米が不足した場合や、価格が大きく変動した場合に備えて作られた制度です。

備蓄米のシステムは「平成の米騒動」がきっかけでした。
1993年のこと…日本は記録的な冷夏となりました。日照時間が足りずお米は大凶作となり、見舞われ、国産米の流通が大きく減少したのです。当時の記憶がある方はご存じだと思いますが、令和の米騒動より流通量は少なかったように感じます。

スーパーの店頭からお米が消えてしまい、タイ米など外国産のお米を緊急輸入して対処しました。この反省から、1995年に政府備蓄米の制度がスタートしたのです。

現在の備蓄米の制度は続いていて、日本政府は現在およそ100万トンの備蓄米を保有しているそうです。また、JAや卸売業者などの民間にある在庫は約280万トンと公表されています。こうした備蓄米は、5年間は保管されていて、古くなったら飼料にされるという仕組みです。

備蓄米の放出でお米の価格は下がるのか

2024年は決して冷夏だったわけではありませんが、お米の価格があがっています。そして、政府が備蓄米の放出を決定したと報じられています。お米の価格は昨年から上がっていましたが、政府は「新米が流通すれば価格は安定する」としていたものの、実際はそのようになりませんでした。

備蓄米が放出されれば、市場に出回るお米が増えるため、価格は下がると予想されます。モノの価格は需要と供給のバランスで決まりますので、流通量が増加するということは価格が下がる…はずです。しかし、昨今の物価高騰の折、備蓄米の放出で価格がどこまで下がるかは不透明です。

また、物流コストの上昇が影響もお米に価格に影響しています。
現在、ガソリン価格が高騰しているため、輸送コストが高くなっています。ですので、たとえ政府が備蓄米を放出した場合でも、輸送コストが減るわけではないため、店頭価格がどの程度下がるかは解りません。

そして、備蓄米の品質も懸念材料です。備蓄米は長期間保存されているお米ですので、味に関しては未知数です。例えば、ブランド米や新米と比べると味が劣ってしまうかもしれません。買う人が備蓄米をどの程度選ぶかが解らない以上、品質の差で差別化が進む可能性もあります。ただし、どの程度の品質なのかは食べてみないと解らないため、ここに関しては未知数です。

これからずっとお米は高いままなのか

気になるのは、これから先、ずっとお米は高いままなのかということです。仮に、政府の備蓄米放出で価格が下がったとしても、来年になったらまた元に戻ってしまうのでしょうか。

お米の価格が上がった原因が複数あるため、今後のことを正確に予想することはできません。

ですが、輸送コストの推移やお米の生産量によって価格は常に変動しています。近年では、極端な天候が増えていて、猛暑や豪雨、台風の影響で、収穫量が減少する可能性もあります。

また、肥料や農機具の価格が上がっているため、円安の影響も受けています。海外から輸入している化学肥料や燃料費の高騰で、農家の生産コストが上がり価格に反映されています。
こうした背景を考えると、数年前のような水準の価格でお米が買えるようになるということは、なかなかないのかもしれません。

まとめ

今回の記事では、「令和の米騒動」の対応としての、政府の備蓄米放出について解説しました。

備蓄米とは日本政府が保管しているお米です。日本では1993年の「平成の米騒動」をきっかけに備蓄米制度がスタートし、政府は約100万トンの備蓄米を保有しています。備蓄米の放出によって市場のお米の流通量が増えることで、価格が下がる可能性はありますが、物流コストの高騰や品質の違いなどの影響により、大幅な価格低下は期待しにくい状況です。

お米は主食であり、お米の価格が上がると家計に大きな影響を及ぼします。今後の政府の対策や市場の動きに注目しながら、引き続き状況を見守っていきましょう。

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