こんばんは、億持ってない億男です。
住宅ローンは多くの人にとって一生で一番大きなローンになることでしょう。金額も大きく、当然返済期間も長くなります。
長期的な資金計画が必要な住宅ローンですから、収入や生活の変化などで見直しをするのがオススメです。住宅ローンの見直しをする際に誰もが思うことは「できるだけはやく返してしまいたい」ということ。確かに住宅ローンは借金ですから、そう思うのも当然のことです。住宅ローンの見直しで返済しやすくなったと言うケースもありますが、その一方で「しない方がいいこと」もあるのを、ご存知ですか？
住宅ローンの見直しは定期的に
まず、住宅ローンの見直しですが、これは定期的にしておいたほうがいいでしょう。
ライフスタイルの変化や収入の変化もありますし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で収入が減ったという人や仕事がなくなった人もいらっしゃることでしょう。
住宅ローンは30年以上という長い年月で返済していくローンですから、変化があるのは当たり前のこと。その変化に合わせてローンの内容を見直すのも当然のことです。
特に、新型コロナの影響を受けた場合には、様々な救済措置がありますので制度を利用するようにしましょう。
住宅ローンの見直しで、金利が変わって100万円以上の差額がでるケースも珍しくありません。定期的な見直しをして資金計画を練り直していくことは、長期的に見て非常に有意義です。
住宅ローンの繰り上げ返済は慎重に
住宅ローンのことを考えると多くの人が「出来るだけ早く完済したい」「繰り上げ返済したい」と考えるもの。
確かに住宅ローンが終われば毎月の支払いは楽になりますし、自宅が本当に自分の物になったという感覚を味わうことができます。
早く返してしまいたいという心理は理解できるのですが、住宅ローンの繰り上げ返済のメリットは思ったより大きくないのが現状です。
というのも、まず今は超低金利の時代です。バブルの時代に住宅ローンを組んだ人は金利が高かったので繰り上げ返済に、メリットがありましたが住宅ローンの金利が低い今。繰り上げ返済をして手元の資金を減らすことに大きなメリットはありません。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、まだまだワクチンが行き渡っていない今、これから先の見通しは極めて不透明といってもいいでしょう。
金利が高いならとっとと返すべきですが、住宅ローンの金利を考えると手元にある程度の現金を残しておく方が安心ともいえます。また、仮想通学や株などで運用することでお金を増やすという考え方もありますよね。
もちろん、潤沢な資金が手元にあって住宅ローンを返済してもなお十分な資金が残るのなら繰り上げ返済はアリです。ですが、繰り上げ返済をするために貯金を減らしたり、無理をして働いて身体を壊したりしてはこれは意味がない。
繰り上げ返済をして早く身軽になりたいという気持ちは、誰にでもあります。ですが、金利を考えたときには住宅ローンの繰り上げ返済はさほどメリットがないと言ってもいいのです。
繰り上げ返済をすべて否定するというわけではありませんが、盲目的に繰り上げ返済をするのは考え物…。そもそも、ローンを組むときに繰り上げ返済ありきで返済計画を立てたわけではないはずですから、柔軟な感覚を持つようにしましょう。
手元の現金を生かすという考え方
繰り上げ返済を第一目標にするのはオススメしないというお話の中でも少しふれましたが、手元に現金を残して運用してお金を増やすという考え方もあります。
手元にお金をおいといて、株や仮想通貨、金などに投資して置くのも一つの手です。もちろん、投資にはリスクがありますが、その反面、お金を持っている人たちはお金を運用してお金にお金を稼いで貰うという視点を持った人たちでもあります。
リスクとのバランス感覚はもちろん、大切ですしそれなりの勉強も必要にはなりますが、繰り上げ返済をして現金を報酬してしまうより、投資で利益を出すという方法も選択肢としてはアリではないでしょうか。
まとめ
今回は住宅ローンの見直しの際に、やみくもに繰り上げ返済をしてしまうのはあまりメリットがないというお話しをしてきました。
住宅ローンは返済期間も長く、金額も大きくなりますからどうしても「早く返したい」と思ってしまうものです。
ですが、超低金利の今、住宅ローンをただやみくもに繰り上げ返済することに大きなメリットがあるかと問われると答えはNOです。繰り上げ返済も悪くはありませんが、手元に現金を残す安心感や現金を投資して資産を増やすという考え方もあります。
住宅ローンの金利が高かったバブルの時代とは全く状況が異なっていることを念頭に、住宅ローンや繰り上げ返済、投資などの運用も選択肢に入れた上で見直しを進めていきましょう。