こんばんは、億持ってない億男です。
よくニュースで聞く言葉…「円安や円高」経済学やFXをしている人、頻繁に海外に行く人にとってはごく当たり前の情報かもしれませんが、普通に日本から出ずに生活している人にとっては「それってなに?」「なんで金額減ってるのに円高なの?」と思ってしまいますよね。
日本で普通に生活していれば、為替レートに生活が影響することなんてないと思いがち…ですが、円安や円高って実は生活に何気なく関係しているんです。
今回は円安や円高などの通貨の基本的なお話です。
円高と円安ってなに?
円高や円安というのは、外国のお金と日本の円のバランスのことです。
最もよく聞くのはドル…これは1ドルは日本円で幾らか…というもの?
つまり、1ドル100円から1ドル90円になったら「1ドル貰うために払うお金が少なくて済む」から円の価値が10円分高くなったということになります。
だから、100円より90円の方が円高と呼ばれるのです。
逆に1ドルが100円から120円になったら、1ドル貰うために払うお金は20円高くなります。つまりこれは20円分円の価値が下がったことを意味するので円安となるのです。
FXなどはこのレートの変動を利用して投資して利益を出すというものです。もちろんFXは合法的な資産運用として認められています。
それぞれのメリットデメリット
さて、円安や円高の仕組みはご理解頂けたかと思います。では、円安や円高が投資をするわけでもない海外に頻繁に行くわけでもない人にどんな影響があるのでしょうか。
まず、メリットですが投資をしている場合は利益が出やすくなります。また、輸出ビジネスをしている人にとっては円安はプラスに働きますから外国に物を売っている企業などは社内の景気がよくなります。
ですが、デメリットもあります。
円安になるとドル建てで輸入されている品物は値段が上がります。これは、円安になると1ドルあたりに支払う日本円が高くなるから輸入コストが増えるからです。食料品などだけでなく輸入に頼っている原油も値上がりします。ガソリン価格や電気やガス料金などの値上がりにも繋がります。
また、海外から輸入しているブランド品はお値段が高くなります。
では、円高に進むとどうでしょうか。
まず、メリットとしては海外旅行に掛かる経費などそして海外から輸入されているブランド品は価格が安くなります。また、原油も安くなる傾向がありますし、輸入品は全体的に価格が下がります。
また、海外旅行の際にはレートが有利になります。
ですが、デメリットもあります。輸出ビジネスをしている人にとって円高はマイナス…商品が売れにくくなったり、利益が減るため不況になる可能性があります。日本の自動車産業や家電などの輸入ビジネスの利益が減るため企業にはダメージとなります。
この状態が長く続くと不景気になる可能性もあるのです。
なぜレートが変動しているの?
ではそもそもなぜこんなにレートが変動するのでしょうか。
レートが動く理由はとても複雑でひとつではありません。
ですが、基本的な仕組みだけを言えば、円とドルそれぞれの通貨への需要と供給のバランスでレートは変わります。そして、この需要と供給のバランスを変動させる要素が
・国の収支
・金利差
・インフレ率
・平均株
・政治情勢
などです。
円への信頼が高まって円をたくさんのひとが欲しいと思って買えば円高になり、円よりほかの通貨が欲しいとたくさんの人が思って円を売って他の国の通貨を買えば円安になります。
日本の景気が悪くなって派遣切りなどが社会問題化したときは円高でした。これは円高が輸出ビジネスをしている企業へのダメージがひとつの要因だったと言われています。(他の理由ももちろんありました)
輸入品が安くなるなら円高のほうがいいようにも思えますが、あまりにも極端な円高になると輸出ビジネスをしている企業…とくに日本の経済を支えている自動車産業に大ダメージとなり、景気が悪くなってしまいます。
つまり、円安と円高はちょうどよいバランスが大切で、何気なく普段生活している中でも気づかないうちにレートの影響を少なからず受けているのです。
まとめ
今回はニュースなどでもよく耳にする円安と円高についての簡単なお話をご紹介しましたがいかがでしたか?
円安や円高といったレートは常に変動しています。投資や海外旅行、輸入や輸出をしていなくても実は私たちの生活に影響を与えるのがレート…。特に円とドルのレートは私たちの生活への影響が大きい為替レートです。
自分には関係ないと思いがちですが、円安になりすぎると輸入品やガソリンが高くなりますし、円高になりすぎると輸出ビジネスをしている、自動車産業などの企業へのダメージが大きくなりひきいては日本経済の不景気の原因になります。