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今更きけない!インフレとデフレってなに?

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こんにちは、億持ってない億男です。

経済のニュースや会話の中で「インフレ」や「デフレ」という言葉を耳にしたことがありませんか?

でもその意味聞かれると「あれ、なんだっけ?」となる方もいらっしゃるかもしれません。なんとなく意味を知っていても説明するとなると難しいもの。

では、インフレとデフレという現象はどのようなものなのでしょうか。今回は、インフレとデフレについて基本的な内容を解説と、経済のバランスがいかに大切かを考えてみたいと思います。

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インフレとは

「インフレ」とは、「インフレーション(Inflation)」を略したものです。
これは、物価が上昇してモノの価値があがり、その一方で、お金の価値が下がるという現象のことを指します。モノの価値があがれば、日用品や食品の価格が上がり、同じ金額では以前よりも少ない量のものや質が低下したモノしか購入できなくなるという状態です。

モノの価値が上がるインフレが起こる背景には、さまざまな要因があります。主な要因としては、次のようなものがあります。

①需要の増加

モノの価値は需要と供給のバランスで成り立っています。多くの人が商品を求めるようになると、需要が供給を上回って、物価が上昇します。

経済が好調で景気が良いと消費者の購買意欲が高まって、需要が増えるためインフレが発生しやすくなります。

②生産コストの上昇

商品を生産するために必要な原材料や人件費、光熱費などのコストが上がると、そのコストを価格に反映させることになるため、物価が上昇します。原材料などの高騰で価格が上がることを「コストプッシュ型インフレ」と呼びます。

②貨幣供給の増加

中央銀行(日本では日銀です)が、お金を大量に発行して、市場に出回るお金が増えると、お金の価値が下がってインフレが起こります。このインフレを「マネタリーベースの拡大」といいます。このタイプのインフレは、国の金融政策が影響を与える場合があります。

お金がたくさん市場に出回ると聞くと「それいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、大量にお金が流通するとお金の価値が下がってモノの価値が上がるため生活に必要なコストが高くなります。つまりメリットばかりではないのです。

インフレのメリットとしては、経済成長の指標になって企業の利益が増えること。そして、企業が潤えば、賃金の上昇に繋がるというものがあげられます。ですが、過度なインフレは生活の負担の増加につながるため行きすぎはよくありません。

デフレとは

「デフレ」とは、「デフレーション(Deflation)」の略で、モノの価値が下がって、お金の価値が上がる現象を指します。

デフレが起こる背景には複雑な事情があるわけですが、代表的なデフレの原因をここで解説します。

①需要の減少
経済が停滞すると、人々が将来に不安を感じて消費を控えます。すると、商品の需要が低下します。モノが売れない状況ですね。モノが売れないと、企業は価格を下げて利益を削って少しでも売り上げを確保しようとするため、物価が下がってますますモノの価値が下がります。

② 供給過多
モノとお金のバランスは需要と供給で成り立っています。つまり、需要に対して供給が多すぎると、モノの価値が下がるのです。企業は在庫処分のため商品の価格を引き下げることがあります。

③貨幣供給の縮小

中央銀行(日本銀行)が市場に供給する通貨量を減らすと、お金の流通量が減るため、消費が縮小してしまいます。この場合、全体的な消費が冷え込むため、物価が下落するというデフレが進行します。

デフレのデメリットは、物価が下がることで企業の利益が減少し、賃金が上がらなくなって、経済全体の停滞や失業率の上昇を引き起こしやすいという点です。

経済はバランスが大切

ここまで見てきて解るとおり、インフレとデフレはどちらも極端に進行すると、経済に悪影響を与えます。インフレが進みすぎると生活費が急上昇しますし、デフレが長期化すると企業の利益が減少して、賃金が下がる…もしくは上がらないため経済全体の成長が鈍化します。

健全な社会は、インフレ率を適切な範囲内に抑えています。多くの国では、中央銀行が金融政策を通じてインフレ率を把握してコントロールし、経済のバランスを保っているのです。

まとめ

インフレとデフレは、経済の健康状態を示す重要な指標です。インフレとデフレの双方にメリットとデメリットがあるため、極端にどちらかに寄ってしまうと様々な問題が生じます。
インフレに触れると物価があがりますし、インフレになると今度は企業の利益が減って、給与があがりにくくなってしまいます。
経済はお金の価値とモノの価値のバランスを保つことで成長するもの。そして、私達はインフレやデフレがどのように影響を与えるのかを知って、賢い消費や資産運用の判断材料とすることができます。