こんにちは、億持ってない億男です。
チョコレートはお好きですか?
大人から子供まで広く愛される甘いお菓子の定番がチョコレート…気軽に食べられるチョコレート菓子から、高級チョコレートまでいろいろなチョコレートが私達を楽しませてくれます。
いつでも買えるチョコレート…ですが、カカオショックでチョコレートの原料が不足しています。もちろんだからと言ってチョコレートが食べられなくなるわけではありませんが、値上げは避けられない状況です。
今回はカカオショックについてお話ししたいと思います。
カカオが高騰している
カカオの価格について「いつもチェックしている」という方はそう多くないでしょう。ですが、当然、カカオにも取引市場があり相場があります。
日本はカカオは外国から輸入しているわけですが、カカオの国際的な取引価格はニューヨークとロンドンの先物取引で決まっています。
カカオの価格は2023年の春頃の価格と比較するとすでに3倍を超える価格になっています。
その原因のひとつがカカオの収穫量の減少です。
カカオの主な産地であるガーナやコートジボワールで大雨や干ばつなどの異常気象が相次いだことが原因で収穫量が大幅に落ち込んでしまったのです。
また、ガーナではデフォルト(国の債務不履行)に陥ったことで、ガーナのカカオ農園の運営に支障を来しているのも原因であると言われています。国の債務不履行とカカオ農園…関係がないように思えますが、家族で経営している農園が多く国の管理が行き届かなくなるとカカオ農園の維持にも影響してしまうのです。
児童労働も問題に
カカオは子供達が大好きなチョコレートの原料です。
カカオショックとはまた別の問題ですが、カカオ農園では子供がカカオの収穫などの労働をしているところがあるという問題もありました。
日本をはじめとする先進国の子供が口にするチョコレートの原料が、現地の子供の労働で支えられているという社会構造には問題があります。こうした問題を解決するために、ブラックサンダーを製造・販売している有楽製菓は、カカオの購入先を児童労働をしていないところに変更するという対策をしました。
このあと、チョコレートの値上げについてもお話ししますが「ただチョコレートを安く買えればそれでいい」「子供が好きなんだからチョコレート値上げしないで」というだけの問題ではないのです。
カカオ農の主要な産地であるコートジボワールとガーナだけでも150万人以上の子供が自動労働をしているというデータもあるそうです。
チョコレートは値上がりしている
様々な理由でチョコレートは値上がりしています。価格だけを見ると「えーなんで」と感じるかもしれませんが、カカオの収穫量が減っている上に、原油高で輸送コストも上がっていますから、値上げは致し方ないことです。
日本の大手のお菓子メーカーでは、カカオの在庫がまだあるというところもあるそうで大幅な値上げが行われていない商品も多くありますが、すでに内容量が減らされてた商品もあります。
また、これから年末にかけてはクリスマスケーキでチョコレートの需要がありますし、年が明けて2月にはバレンタインもあります。カカオショックは日本だけではなく世界的な問題ですので、値上げされる可能性が高いと言えるでしょう。
チョコレートを減らした商品も
チョコレートの使用量を減らすことができるチョコクッキーやドライフルーツやキャラメルと組み合わせた商品を販売するなど、お菓子メーカーや菓子店も工夫をしています。
家庭の限られた予算の中でチョコレートを楽しむために、消費者としてもできる工夫はいろいろとありそうです。
甘いお菓子をチョコレート以外のものを増やしたり、チョコレートそのものではなくチョコレート菓子やチョコパイなどを選ぶようにすれば満足感も得られそうです。
価格の高騰はどうしようもないことですし、フェアトレードの精神は守られるべき。様々なものが値上がりしていて家計は苦しくなりますが、こうした事情を理解した上で工夫ができる消費者になりましょう。
まとめ
カカオショックはカカオの主要な産地であるコートジボワールやガーナの天候不良の影響でカカオの収穫量が減ったのが主な原因であると言われています。
カカオ農園では児童労働も問題になっており、適正な労働をしている農園からフェアトレードでカカオを調達する必要もあります。また、輸送コストも上がっており、チョコレートの値上げは避けられません。
各お菓子メーカーや菓子店もチョコレートの使用量を減らす工夫をして私達にチョコレートを提供してくれています。消費者である私達も、チョコレートの値上げをただ嫌がるだけではなく、様々な事情を理解した上で賢い消費者であるよう行動しましょう。