こんばんは、億持ってない億男です。
今年に入ってテレビやネットニュースで流れた衝撃的な映像がありました。その映像は「リレーアタック」という方法で車を簡単に盗んでしまうというもの…。ガレージに止められている高級車をあっという間にロック解除して走り去る車泥棒のニュース映像を見て「ぞっとした」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。大切な車を盗むリレーアタックとその対策をご紹介します。
リレーアタックってなに？
リレーアタックとは比較的新しい車に装着されているスマートキーがついている車を盗む手口のことです。
スマートキーとは、持っているだけで車の鍵を開けたりエンジン始動ができるとっても便利なキーのことです。最近の車はほとんどがスマートキー仕様になっていて、簡単に施錠や開錠ができるようになっています。便利なスマートキーですが、リレーアタックはこのスマートキーのシステムを悪用したもの…実はスマートキーからは微弱な電波が出ていて、車はこの電波をキャッチして鍵を開けたりかけたり、エンジン始動をさせているんです。だから、持っているだけで操作ができる…。
この電波は車からキーが離れると当然作動しなくなるのですが、車から離れていてもキーは電波を出し続けています。
リレーアタックでは特殊な機材を使って、遠く離れたスマートキーから発信されている電波を増幅させて車にキャッチさせ、鍵を開けてエンジンをかけそのまま走り去ってしまうのです。車は増幅された電波をキャッチすると「スマートキーが近くにある」と判断して誤作動してしまいます。
エンジンさえかかればあとは走り去るだけ…だから、自宅のガレージにとめてある鍵がかかった車を意図も簡単に盗むことができるのです。
日本車は外国で人気？！盗まれやすい車とは？
リレーアタックで盗まれた車は国内で流通させることはできません。車には１台１台に割り振られた番号がありますから、盗難車だとばれてしまいます。リレーアタックで盗まれた車のほとんどは、海外に運んで売り飛ばされる運命です。
実は外国では日本車はとても人気があって、古い車でもかなりの高額で取引されています。外国で人気があるのはトヨタ車全般や、スバルの４輪駆動車、などなど…。もちろんレクサスも人気です。
スマートキーが装着してある車の中でも狙われやすいのはやはり高級車で、レクサスのSUVやトヨタ自動車のランドクルーザーやハイエース、レクサスブランドの車は特に狙われやすいと言われています。
車は移動手段というだけではなく、資産価値がある財産ですから、盗まれたときの損害はかなりのものになります。盗難も保障される車両保険に入っていれば、保険でカバーできますが保険を使うと翌年の保険料もあがりますし、損害の発生は免れません。
リレーアタック対策でできること
恐ろしいリレーアタックですが、どうすればリレーアタックから愛車を守ることができるのでしょうか。
リレーアタック対策をするためにはリレーアタックの方法に着目すると答えが見えてきます。
リレーアタックはスマートキーからの電波を増幅させて誤作動させるというもの…。つまり、このスマートキーから発信されている電波がなければリレーアタックはできないんです。
ということは、車側になにかするのではなくスマートキーが電波を出さないようにできればOKということになります。
一部のスマートキーにはエコモードといって電波を出さない設定ができるものもあります。家にいる間や食事の間はエコモードに設定すればリレーアタックを防ぐことができます。そして、エコモードがついていない車の場合は、電波遮断できる箱やケースにスマートキーをいれればOKです。箱やケースはそれほど高いものではなく１０００円程度で販売されています。
車の近くにいるときにはこういった対策をすれば、リレーアタックは防止できます。
ちなみに…車から何キロも離れたところにいる場合は、そもそも電波の増幅が不可能ですから、リレーアタックは出来ません。あくまでも車の近くにいるときがリレーアタックの危険性が高くなります。自宅のガレージやレストランやコンビニエンスストアの駐車場などがあぶないポイントになるので、注意しましょう。
まとめ
今回は車を盗む新たな手法のリレーアタックをご紹介しましたが、いかがでしたか？
スマートキーがついている車はリレーアタックの危険を常にはらんでいます。リレーアタックの怖いところは車が目の届く場所にあるときに盗まれやすいという点です。リレーアタックは時間をかけずにあっという間に車を盗むことができる方法…盗まれた車を取り返すのは難しいと言われていますので、しっかりと対策をしましょう。
エコモードの利用、そして、電波遮断できるケースや箱を使えば簡単にリレーアタックを防止することができますよ。