こんにちは、億持ってない億男です。
昨年、ニュースでも話題になっていた円安ですが、2023年9月時点でもまだ円安傾向が続いています。
円安になっても自分の生活には関係ないと思っている人もいるかもしれませんが、実は円安は私たちの生活に大きな影響を与えています。国内でもモノの価格が高騰することもある円安。もちろん、悪いことばかりではないのですが、値上げの波に追い打ちをかけているというのもまた事実です。
円安になると輸入製品が値上がりするのはどうして?
円安・・・言葉だけは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
円安というのは、日本の円という通貨の価値が他国(多くの場合はアメリカドルやユーロ)の通貨に対して低下しているということです。つまり、輸入品を購入する場合にはよりたくさんの円が必要になるため、輸入コストが増えていまいます。
つまり、円安になると外国製品やサービスを購入する場合には不利ということです。ドルで購入する場合、1ドル100円のときと1ドル120円を比較すると、同じ価値の商品・サービスを購入するのに1ドル120円のほうがより多くの円が必要になります。
こうした状況が長く続くと、コスト増を企業が吸収できなくなってしまいます。そして、最終的にはコスト増は価格に転嫁されるのです。
つまり、円安は、エネルギーや原材料を大量に輸入する場合にはとても不利ということになります。ですが、逆に輸出する場合は、よりたくさんの円を貰えるため企業にとって利益となります。
この数年の原油やガスなどのエネルギー価格の上昇についても、様々な理由がありますが、そのひとつが円安と言われています。つまり、高すぎても安すぎても悪影響でちょうど良いバランスが必要ということです。
Apple製品も2022年から値上げが続いている
iPhoneやiPad、AirPodsやApplewatchが人気のAppleも、長引く円安や材料の高騰などを受けて値上げをしてきました。もちろん、この値上げのすべてが円安が原因ではないでしょう。
様々な理由のひとつに円安の影響も含まれていると言われています。実際にどのくらい値上がりしたのかを比較してみましょう。
iPhone 13 Pro Max
128GB 134,800円→159,800円
256GB 146,800円→174,800円
512GB 170,800円→204,800円
1TB 194,800円→234,800円
Apple Watch Series 3
22,800円→28,800円
iPad 第9世代
64GB 39,800円→49,800円
256GB 57,800円→71,800円
iPad mini 2021年発売モデル
64GB 59,800円→72,800円
256GB 77,800円→94,800円
iPad Air 第5世代
64GB 74,800円→84,800円
256GB 92,800円→106,800円
iPad Pro(11インチ)
128GB 94,800円→117,800円
256GB 106,800円→132,800円
512GB 130,800円→162,800円
1TB 178,800円→222,800円
2TB 226,800円→282,800円
iPad Pro(12.9インチ)
128GB 129,800円→159,800円
256GB 141,800円→174,800円
512GB 165,800円→204,800円
1TB 213,800円→264,800円
2TB 261,800円→324,800円
こうして見てみるとかなりの値上げ幅であることが解ります。Apple製品の値上げは、2022年7月1日に行われ事前告知などもなかったため大きな話題となりました。最大で4万円もの大幅値上げでしたので、おどろいた方も多くいたでしょう。
Apple製品は、スマートフォンやタブレット、そして、PCなど仕事や日常生活で欠かすことができないという方も多い製品ですので、痛い値上げとなってしまいました。2023年に発売された新型のiPhone15についても上位モデルは高額になっており、ここにも長引く円安の影響が反映されているのかもしれません。
円安は続くの?
円安傾向が続いているのには、様々な理由があります。世界情勢が不安定だったり、アメリカなどの外国の国債の利上げなども関係してくるのです。
ですので、今後、どうなっていくのかは誰にも解りませんが、円安が続いた場合、日本政府が為替介入を行うこともあります。
政府が資金を投じて極端に円安を抑制するというものです。2022年9月22日も為替介入が行われました。
まとめ
今回は、Apple製品の値上げをベースに円安についてお話ししましたがいかがでしたか?「そろそろiPhoneを新しくしたいけどあれ?なんか高くない?」と感じた方もいたでしょう。その原因のひとつは円安だといわれています。
これからどうなっていくのかは解りませんが、私たちの生活に大きな影響を与えている円の価格に少しだけ興味をもっていただけたら幸いです。