こんばんは、億持ってない億男です。
どのご家庭にもおそらくあるであろう食材といえる「小麦」と「食用油」ですが、最近、スーパーで価格を見たときに「なんか高くない?」と思いませんか?
「高い」と思った方、実は正解。
油や小麦が今、高騰しているんです。
料理に欠かせない油と、様々な料理や加工品に使用されている小麦の値上げはあまりうれしくない現象ですが、そもそも何が原因なのでしょうか。
家計を直撃する食品の値上げについてちょっとお話ししていきたいと思います。
食用油は2021年8月から値上げされていた
揚げ物や炒め物に使用するサラダ油などの食用油の価格ですが、実は今年2021年8月から値上げされていました。
原因は、原料価格の高騰によるもので、実は今年に入ってからすでに三回目の値上げとなっています。
値上げされたのは、日清オイリオグループでは食用油23品目で1キロあたり50円以上値上げ。そして、昭和産業でもキャノーラ油をはじめとした家庭用の8品目の食用油を、8月2日分から1キロ当たり50円以上の値上げをしていますし、Jーオイルミルズでも値上げされています。値上げ幅が大きくなっているため、スーパーなどでぱっと価格を見たときに「あれ?高くない?」と感じるほどの値上げになっているのです。
実は、食用油の値上げは今年に入ってから3回目・・・春先にも値上げされていました。
食用油の原料は大豆や菜種ですが、この原料の価格が高騰しているため、値上げをすることになりました。
そして、気になるのが食用油を使用した他の製品の価格です。
食用油の値上げで小売価格に影響があると言われているのが、食用油を使用したマヨネーズです。食用油の値上げに伴ってマヨネーズの販売価格も上がっており、価格状況の影響は油だけにとどまらず他の製品にも影響しています。
食用油が値上げされたということは、マヨネーズ以外にも油を使用している製品や、揚げ物の販売価格にも影響する可能性大です。
輸入小麦も値上げ?!
原材料の高騰で食用油が今年に入って3回目の値上げがされましたが、価格が高騰しているのは食用油の原料だけではありません。
農林水産省によると、政府が製粉業者に小麦を売る価格が10月から19%引き上げられるとしています。米シカゴ商品取引所の小麦相場も上がっており、致し方ない状況です。
約2割の原料高騰ですが、これももしかすると小売価格に反映されるかもしれません。
小麦の価格も上昇しており、値上げは2008年以来となっています。
小麦はパンや麺類、お菓子など様々な食品に使用されていますが、やはり19パーセントもの値上げとなると価格の上昇は避けられないという見方が大半です。
そして、ここにも新型コロナウイルスの影響があり、運搬船不足で海上輸送費が高騰したことやアメリカ北部やカナダでの高温と乾燥で生産量が減ったことも原因になっています。
仮に今回の売り渡し価格の値上げがそのまま小売価格に反映されたとしたら、パン1斤で2.3円。薄力粉1キロで14円程度の値上げになると試算されていますが、実際にどの程度、小売価格に反映されるかはまだ分かりません。
ご存じの方も多いと思いますが、日本では消費される小麦の9割が輸入ですので、価格の高騰は決して人ごとではありません。
日清フーズでは、7月から小麦粉が値上げされており、そばやパスタも9月から値上げされます。
原料高騰が理由ですから、どうしようもないことですが、家計はもちろんのこと、小麦粉な食用油を使用する飲食店や生産業にも影響しそうな状況になっています。
コスト削減するにはどうしたら?
食用油と小麦粉の価格高騰についてお話ししてきましたが
「なら、どうしたら家計への影響を少なくできる?」
というのがみなさんが知りたいことでもあるはず。
必要なものが値上げされるなら、他のものを安く購入すればいいという考え方もあります。
例えば、無印良品では200品目の商品の値下げを発表していますし、イオンや西友でも生活必需品の値下げを敢行しています。
つまり、価格が上がる物もあれば下がる物もあるということです。
値下げされるものにどうしても気が行ってしまいますが、仮に値上げ前にある程度買い占めたとしてもそれで得をする金額は微々たる物・・・。
長期的な視点と広い視点で家計を運営できるといいですね。
まとめ
今回は、食用油と小麦の値上げのニュースについてご紹介しましたがいかがでしたか?
値上げは避けることができませんが、値上げされるものがあれば値下げされるものもあります。「値上げ前にたくさん買っておこう」と思ってみたところでそれには限界があります。
値上げに戸惑うのではなく、値下げされたものにも着目して広い視点で家計のバランスをとっていくことが長期的な視点で見たときに賢い節約の方法といえそうです。