こんにちは、億が欲しい億男です。
あなたは老後のお金はきちんと貯めていますか?将来のことはどうなるかわかりませんが、できるなら老後に向けてもコツコツ貯蓄をしていきたいものですね。
老後のためにお金を貯める方法はいくつかありますが、今回は個人年金保険を使った貯蓄方法について解説していきます。
個人年金で老後の資金を貯めることにどんなメリットやデメリットがあるのか説明しているため、ぜひご一読ください。
1.個人年金保険の仕組み
個人年金とは、生命保険会社が販売している保険商品です。老後に国からもらえる年金とは別に、自分でお金を貯めていき、将来貯まった額に応じて年金を受け取れる仕組み。
国の年金のために支払っている保険料(国民年金保険料、厚生年金保険料)は、自分の老後のために積み立てられているのではなく、現在の年金受給者のために使われています。負担する保険料も自分で決めるのではありません。特に会社員や公務員が加入する厚生年金は、自分の収入(所得)の額に応じて保険料が決まります。
一方で個人年金保険は、自分で毎月保険料を支払うことで、将来の自分のためにお金を積み立てていくのです。保険料も一定の範囲内から自分で決めることができます。
国の年金は、相互扶助で成り立っている年金なのに対して、個人年金は、自分で自分のために貯める年金であるといえますね。
2.個人年金のメリット①高い貯蓄性
個人年金保険の最大のメリットは、高い貯蓄性にあります。毎月一定額を支払って、お金を積み立てていきますが、将来受け取ることができる年金の額は、それまで支払った保険料の額以上です。
個人年金保険の利率は、銀行の普通預金や定期預金よりも高いため、単純に貯金するよりもお金が増えます。これは支払った保険料のうち、いくらかは保険会社の経費として引かれて残りの積立部分を保険会社が運用によって増やしてくれているからです。
また、個人年金保険の保険料は毎月決まった額が、指定の口座から自動で天引きされます。積み立てたお金は簡単に引き出すことができず、解約の手続きなどをしなければいけません。
お金が貯まらない人の多くは、計画的に貯金ができないだけでなく、貯めたお金を途中で使ってしまうために貯めることができないのです。
支払った保険料よりも多くの年金を受け取れるだけでなく、半強制的に口座からお金が天引きされ、簡単に引き出せないため、効率的に老後のお金を貯めることができます。
3.個人年金のメリット②節税効果がある
個人年金保険は、生命保険料控除の対象ですので、支払った保険料に応じた一定額が税金の計算の対象から控除されるため、節税効果があります。
所得税や住民税などの税金は、1年間で得た収入から必要経費を引いた「所得」の額に税金が課せられます。このとき所得の全てが課税の対象になるのではなく、一定の条件を満たした人は「所得控除」を受けることで、税金の計算対象となる所得の額を減らすことができます。
所得税を計算するときは、個人年金保険で保険料を年間で8万円以上支払っている場合に、最大で4万円が所得から控除され、計算の対象外となります。
同様に住民税の場合は、保険料を年間で2.8万円払っていると、最大で2.8万円の控除。
所得税の税率が5%だった場合は、4万円×5%=2,000円を節税できます。住民税の場合は、税率が10%なので、2.8万円×10%=2,800円の節税。両方を合計すると4,800円の節税効果です。
所得税を計算する時の税率は、その人の収入(所得)にもよるため、必ずこの節税効果があるわけではない点だけ注意してください。
個人年金保険は、所定の条件を満たすと生命保険料控除のうち、「個人年金保険料控除」が使用可能です。加入している他の生命保険や医療保険とは別で控除額が計算され、さらに大きな節税効果を得られます。
個人年金保険は、加入期間が30年以上もあり、長期間にわたって保険料を支払う保険ですので、節税効果も長くなり節税額も大きなものとなる可能性を秘めているのです。
4.個人年金のデメリット①元本割れの可能性がある
個人年金保険のデメリットおよび注意点は、途中で解約した場合、解約により受け取れる額が、それまで支払った保険料の総額よりも少なくなる「元本割れ」が発生する点です。
個人年金の保険料は、毎月1万円以上になる場合が多く、家計の中でも大きな出費となる可能性があります。家族の転勤や離職、子供の誕生で家計の出費は大幅に変わるため、解約を検討しなければいけないケースがあることは、注意しなければなりません。
加入するときは、支払える保険料ぎりぎりの額に加入するのではなく、ある程度の余裕をもたせましょう。
5.個人年金のデメリット②将来金利が変動するリスクがある
個人年金に適用される「予定利率」は加入後ずっと一定のため、途中で市場の金利が変動しても変わりません。
既に、個人年金へ加入している途中に金利が上昇した場合、より条件の良く利率の高い個人年金が販売される可能性があります。加入している年金には上昇した利率は適用されません。
6.まとめ
個人年金保険は、メリットもあればデメリットもありますが、金融の知識に疎い方でできるだけ堅実に老後の資金を貯めていきたいという方におすすめです。
iDeCoや積立NISAで老後の資金を貯めることもでき、個人年金保険よりもお金を増やせる可能性はありますが、同時にお金が減るリスクも存在します。
どのような手段で老後の資産を形成していくべきなのか、自分に合った方法を探してみましょう。